「皮膚」には、数種類の侵害受容器があって、
一つでなく数種のシグナル を通して「痛み」を”Flavor化”しているのです。
筋肉・関節・内臓にも、また別種の侵害受容器があって、
互いに関連し合って 「痛み」を「温感」や「冷感」と絡めつつ、
多種多様な感覚としています。
そのシグナルは、無髄の繊維(C繊維)と細径の有髄線維(Aδ繊維)。
これが脊髄後角(背骨の後ろ側)に入ってシナプス(神経の結合部)をつくります。
ここまでを一次ニューロンと言いますが、ここから二次ニューロンとなって、
脊髄後角より様々な領域(シグナルによって異なる部位&ルート)で脊髄を上行、
白前交連で交差し、前側索を通って脳幹や視床へ(ま、覚えなくても・・・笑)
さらに上行して、脳幹には様々な核があって(網様体・中脳中心灰白質、等) 、
視床核(VBL・VPI・CL・髄板内核・・・←調べたい方は自己責任で・・・笑)と、
シナプスを繋げ、この視床から上行してくると、
主に大脳皮質の一次感覚野 に中継を通しているんです。
※注(「まだ・・・まだ終わらんぞ」~byシャア~)
そして「痛み」は大脳皮質の、二次体性感覚野、帯状回前部、島(耕作ジャナイ)
前頭前野、補足運動野・・・等々による多くの大脳皮質部位が活性化されます。
すると更に先ほどの、脳幹や大脳皮質からの下行性シグナル投射繊維により、
装飾されているんですから、「痛み」って単純であるはずが無いんですよ!
ふうう・・・ふうぅ・・・ では、長くなり過ぎたので(難しくって細かいし)
また次回?にでも、有り難うございます。
操快堂 岡村郁生