こんな事を書くのは度胸がいりますが・・・。
思い切って言ってしまいましょう。
誤解しないよう最後まで読んでくださいね。
治しません
治療院でありながら「操快堂」での操体治療は「治しません。」
なぜなら治すのは患者本人だと考えるからです。
施術に関しても外的な力が加わってマッサージ効果やツボへの刺激等が得られる治療とは明らかに違います。
マッサージするのもツボへ刺激を与えるのも本人、治療自体が本人で行われます。
「何をする治療院?」
当然ですがそのような声があります。
“体が良い状態になるお手伝いをいたします。”
いかにも無責任な答えですが操体法の考えるところでもあります。
息・食・動・想、本来本人しかコントロール出来ないところを一緒になってコントロールする、又は良い方向に向ける事を施術と言わせて頂いています。
当院に来られる方々にも「自分で治す。」感覚が掴めずにいる方がいます。
体の痛み、病、不安など外的要素が原因だと限定して考えている方には受け入れにくいですが、本人の行動や食生活、息の仕方、思想からこれらの歪みを生じさせていると考えてください。
息・食・動・想、これらの行為を整えたり調節することにより体の歪みを整えます。
もちろん、交通事故や感染症など明らかに外的要因で生じる物も有りますが、人間が本来兼ね備えている「自然治癒力」を高める効果もあります。
本来の姿
一般に「人間は本来持っている能力を出し切っていない。」と論じられています。
逆に進化の過程で忘れていった能力もあると考えています。
それらの能力が辛いこと苦しい事の先にあると捉えられがちですが、操体法ではこれらの力は「気持ちイイ」方向にあると考えています。
「気持ちイイ」感覚が素直に感じられなくなっている現代人の体に問いかけながら、様々なコントロール法や考え方を一緒になってトライして体・心を本来有るべき形に近づけていきます。
操体法の創立者である橋本敬三医師は体に関する治療の手段としてではなく
人として生きていける手段を様々な言葉で残していらっしゃいます。
「哲学」と表現しても良いのですが「快い生き方」と解釈して頂ければ幸いです。