「医療の連携」について「東京操体フォーラムブログ」に書きました。
「息診」という診断法(診立ての方法)や「医療連携における共通言語」
について、二人で交互にコメントを語りあう方式になっています(笑)
少々アレンジしたので、お時間があったなら読んで頂ければ・・・と。
それでは早速、その⑤まで繋がっていますから、どうぞ!
(左脳優氏)
医療の連携を語る上でキャッチーな話題と言えば、マイナンバーです。
医療機関にかかってカルテも開示される方向になり、マイナンバーのよう
なものを使った個人情報の一部開示は今後ますます盛んになるでしょう。
このマイナンバー通知制度、簡単に言ってしまえば、十二桁の数字です。
今のところは、個人の「社会保障と税の番号」を意味していますよね。
例えば、マイナンバーによって、社会保障・税・災害の分野では、個人情
報を(ソーシャル的に)適切かつ効率よく管理できるようになりますし、
法人では十三桁の法人番号が通知され、来年以降は従業員のマイナンバー
を記載することになったわけですよ。
これは便利なインターネットで、誰でも瞬間に情報を得ることができても、
実際は医療機関と連携する「共通言語」の必要性につながってくる訳です。
現在、社会的に「地域医療包括システム」を掲げて国を挙げて推進しつつ、
民間的には地域による連携の例として認知症サポーター制度の推進、家庭医
の推奨による専門医療病院の混雑緩和、そしてまた「統合医療」という題目
において、西洋医学と東洋医学のみでなく、それに属さない健康法・治療法
のようなものも含めて、大きな枠組みで手を結ぼうとしていますよね。
(右脳優氏)
でもねェ・・ワタシは思うの。
ほら、これってあくまでも現象界の”人中心”、この世のことになってるワ。
だって「生命環境」のハードがあっての「人」のソフトなのよ。
「環境」で、この大自然の恐ろしさってコト、私たちまだまだ解ってない。
大自然って恐ろしいほど「息・食・動・想・環境」の生命環境の自然法則が
貫通している”ワケがある”んですもの。
「操体法」の創始者故橋本敬三先生も「大自然ほど恐ろしいものはない」と、
語られてのは、患者も自分の責任範囲を自覚して、分担なさいってことよね。
色々な人がいて、人種も住んでいるところも、文化の土台も得ている収入も、
全く違うじゃない?それでも役立つことを前提にしてくれているのかしら?
だって今までの生き方でも、何かしらの不自然さってあるじゃない。
それを”意識”させて変えていけるような・・・無意識に”天然にも自然”な
行動に結ばれていくような、スッポンポンのシンプルって本当はあるわ。
大枠でも小枠でも、陰的も陽的でも通用する、本当にシンプルな仕組みって、
一人一人の「からだ」にそのまんま“太極”的に響くことが大切なの。
それが元々成り立っているから、陰陽としての関わりと補い合いがあるのよ。
その後で成り立った、文化の成熟に伴うシステムはそのシステムでいいわ。
ただ、生き方って結局、自己責任を伴うってこと(モノ・コト・ナリ)なのよ。
だって、先にあったのは卵かヒヨコかなんて両方とも大事でいいじゃない?
<討論会その②へ続く>
※今日の一言
「鳥は卵から無理に出ようとする。 卵は世界だ。
生まれようとする者は、一つの世界を破壊せねばならぬ」
~ヘルマン・ヘッセ~