「楽しいこと、嬉しいこと、有難いことを数え立てて、
——-そのことを口に出しくりかえすことによって心はそっちに向いてくる。」
私は本当にその通りだと考えます。
自分を暗示にかける
操体法は独特な動きや治療としての観点から“動”の部分が注目されがちですが、創案者の橋本医師は“想”の部分を一番に重要視していたと考えています。
「健全な体に健全な精神が宿る。」と言いますが、“想”が改善されることによりカラダの不調(歪み)が軽減される「健全な精神に健全なカラダがついてくる。」のです。
あなたの趣味は何ですか?私は結構多趣味です。サーフィン・バイクetc・・・。趣味と呼ばれる行動には強制される必要が無いですから心身ともに癒されるんですね。
サーフィンで自然の強さ・やさしさ・厳しさを知り、バイクに乗って山・川・人、様々なものを肌で感じる。それらの私の快い行動は私の快い感覚を生まれさせます。
好きな事ばかりやって暮らすわけにもいきません。多くのストレスの中生きていくわけです。
多くの人が自分を制御するために趣味を我慢したり快い感覚を遠ざけようとしている様にも見えます。
本能で求められている快い感覚を知らないふりをしていませんか?
いつのまにか快い感覚に鈍感になっていませんか?
自分の快い感覚のコントロール、それこそが操体と言う名の治療法なのです。カラダの痛い部分を治すための治療法としてあるのではないと考えています。
「楽しいことがあったよ。」とか「嬉しいことがあったよ。」、「こんな有り難いことがあったよ。」と言葉に出して喋って見てください。それは橋本先生の言う「操体法」でもあり、我々が快く生活するための手段なんです。
当院で指導する中でなかなか「キモチイイ」感覚が分からなく困っていらっしゃる方がいますが、普段の生活の中から「楽しい」・「嬉しい」、「有り難い」を見つける習慣を心がけたらいかがでしょう。
それは当院の中では実現できないですが最善な治療法なのではないでしょうか?それらの事に敏感な方はカラダの「快い」感覚にも敏感な方が多いようです。